本日は、昨日の記事に関連する内容をお話ししたいと思います^^
昨日は、「○○っぽく描いてみて」という依頼を受けた場合のお話をいたしました☆
この「○○っぽく」という、具体的なイラストレーターを指定して依頼されることは、実はよくあります。
こう聞くと、
「企業では、自分の個性を出したイラストは、あまり描けないのでは??」( ̄ロ ̄lll)
と心配される方がいるかもしれませんσ(^_^;)
世の中には作品の「強い個性」が多くの人を魅了し、トップで活躍されているイラストレーターはたくさんいらっしゃいます。
そして、恐らくイラストを描く方のほとんどが、何らかの「自分だけの個性」を欲していると思います。
自分が好きなイラストレーターの作品を見て、
「自分もこんなイラストを描けるようになりたいな・・」
という憧れの気持ちを持つのも、その人のイラストの「個性」に惹かれているわけです。
フリーランスで働く・企業で働くことに関わらず、イラストの道を志すのであれば、やはり「自分の個性」は打ち出していきたいもの。
では、気になる、「企業で働くイラストレーター」の場合の「個性の打ち出し方」についてです。
※会社によって仕事のかたちは異なります。あくまで私の10年間の経験からのお話になります(;^_^A
企業イラストレーターは「個性」を出せるのか?
企業で働くイラストレーターの場合、まず「個性」云々の前に「依頼者の要望」があります。
企業は、ネットで見た自分のイラストを気に入って依頼される、というわけではないため、
「このイラストを描くイラストレーターに描いてもらいたい」ではなく、
「あなたに依頼します」からスタートです。
【順番】
依頼を受ける
↓
どんなタッチで描くか打合せして決める
基本、このような流れになります。
以前、下記の記事で「依頼される案件ごとに、カメレオンのようにタッチを変化させる必要がある」というお話ししたように、依頼内容によって、描くイラストのタッチは変わってきます。
ただ、「自分の個性」を出せないわけでは決してありません。
その時々によって、「打ち出す個性」が変わるんです。
自分の中にある、写実的な部分、繊細な部分、好きな色味・形、強さ・弱さ、ポップさ、柔らかさ・・・
打合せで決定した「今回のタッチ」を描くために、自分の中にある色々な「個性」をちょっとずつ集めて作品に落とし込むイメージです。
イラストには、必ず「自分」が出ます。
たとえ「指定されたタッチ」で描いたイラストだとしても、です。
出したくなくても絶対に出てしまうものだと思います^^;(笑)
私自身は、自分の中にあって、でもまだ気づけていなかった「個性」を、企業で働くことで見つけることが出来ました。
「こんなイラストが描けるのか」という発見や感動がたくさんありました。
(詳しくは、また次回にお話ししたいと思います。)
ただ、もし、もう「自分の個性」が完全に完成していて、
「このタッチだけでずっと絵を描いていきたい!」
という気持ちが強い人にとっては、少ししんどい仕事かもしれません(;^_^A
自分の絵がもう完成しているのであれば、その作品を発表していける道を選ぶのも、1つの選択だと思います。
どの道を選んだとしても、個性はでるもの。
その広がりであったり、強く出てくるタイミングに、違いがあるとしても。
以上、今回は「個性」についてお話しいたしました(*^^*)
またまた、続きは次回に☆