前回からの続きです^^
今回は、企業で働くイラストレーターのメリット6点目をお伝えします☆
⑥「イラストに興味がない人」の感覚を肌で実感でき、「広く受け入れられるイラスト」が何か分かるようになる
1つの企業には、色々な仕事をする人が集まっています。
経理・事務・営業・・・
「イラストレーター」という自分は、あくまでその中の一人。
集団ではそれぞれが役割を持つものですが、私はたまたま「イラストを描く」という役割を担っている一人の社員。
「企業の中の一人」という感覚は、自分を客観的に見つめるために、とても大切なことだと思っています。
イラストを描く人にとっては、イラストは自分の人生において欠かせないもの、常に触れているのが当たり前のものかと思います。
ですが、会社には当然、イラストを全く描かない人もいます。そもそもそれほど興味がない人も大勢います。
私は、その環境に慣れるまでに少し時間がかかりました。
というのも、美大で絵を描くことにどっぷりつかった生活を送ってきたため、周りは絵を描くこと・触れることが日常化している人ばかりでした。
地に足のついた考えを持っている人ももちろんいますが、芸術肌の人は、あまり常識に縛られることなく、とても自由な感覚を持って、マイペースに生きてきた人が多いように思います。私もその内の1人です^^;
そんな環境からガラリと変わり、きちんと社会で生活を送る「常識をもった人達」に囲まれて今の会社で仕事をスタートした私は、周りの方と比べて異質だったかもしれません。非常に偏った生き方をしてきたことが、やはり大きいような気がします。
働き始めて、同僚の方と接するうちに、気づきました。
・イラストに興味がある人は、決して多くはない。
・生活の中にイラストがなくても、特に困らない。
今考えると、まず、そのことに気づけたことが大変大きかったような気がします。
イラストに興味がない人の、イラストに対する「普通の感覚」を知る必要が、私にはありました。
今の仕事を通して私が描いたイラストは、色々な媒体を使ってお客様の目に触れることになります。そしてお客様は、決してイラストに興味がある人だけではありません。いえ、ほんの一握りでしょう。
そんなお客様たちに喜ばれるイラストとは何か。
そこを追及していくことが、企業のイラストレーターには必ず必要になってきます。
「振り切ったイラスト」というものは、個性として、とても大切です。イラストレーターとしての魅力にも繋がります。
ただ、自分が描きたいイラストを一旦置いておいて、「お客様が喜ぶもの」を描く力がつくと、「広く世間に受け入れられるイラスト」がどういったものか、感覚が磨かれていきます。
その上で「振り切ったもの」も描けるイラストレーターとなれば、もう無敵です^^(笑)守備範囲が半端なく広いんですね。
フリーランスで描いていても、お客様と触れ合う機会はきっとあると思います。
ただ、企業で働いていると、まず社員に喜ばれるものを作ることを、1つの指標にできます。「普通の感覚」をきちんと持った仲間にまず喜んでもらうことを目指すことができます。
依頼を受けたイラストを作成する。
それに対する 、
依頼者からの評価。社内での評価。お客様からの評価。
企業で働くイラストレーターは、「普通の感覚」を持った方達からの評価を常に受け取ることになります。
イラストレーターとしての幅広い対応力が、否が応でも磨かれていきます。
私も磨いて磨いてピカピカになれるように、まだまだ精進していきたいと思います。
以上、本日は、メリット6点目をお伝えいたしました^^
ではでは、また次回に☆