雇われイラストレーターの奮闘日記

中小企業所属イラストレーター、10年目に突入!イラストを描く仕事に就きたい方、転職したい方に少しでも参考になる情報を発信していきたいと思います☆

漫画家を目指していたあの頃

いつもありがとうございます(*^^*)
イラストレーターのシロキ マクです。
 
私は、今は企業でイラストを描く仕事をしていますが、実は小学1年から大学3年まで、ずっと漫画家を目指していました。
 
将来の夢と言えば、もう「漫画家!」と決めていました。
イラストを描くことも大好きでしたが、やはり当時は、漫画をひたすら読んでいたこともあり、漫画家になりたい気持ちのほうが強かったと思います。
 
 
小・中学校では、同じように漫画を描くことが好きな友達と仲良くなって、お互いの絵を見せあったりしていました(^_^)
 
小学2年、3年頃からでしょうか。1枚の絵では満足できなくなって、本格的にストーリー漫画を描き始めました。
 
書店でも、「漫画の描き方」に関する本をよく買って、
コマ割りの仕方」、「フキダシの種類」、「悲しい時・怒っているときに使う効果線」など、フンフンうなづきながら、読み漁っていました。
 
「なるほど、『スクリーントーン』というものは、こうやって貼るのか!」
・・といちいち感動してました。
夢中だったんですね^^
 
恋も知らないクセに、恋愛漫画を描いたり(笑)
今、当時の原稿を見たら、恥ずかし過ぎて顔から火が出そうです・・( ̄▽ ̄;)
 
小学生では主に「りぼん」に、中学生にあがってからは主に「LaLa」に投稿していました。
 
 
でも・・・、結構辛いものですが、ずっと描いていると、薄々、自分に足りないものに気づいてしまいます(;^_^A
 
「私はストーリー作りが苦手かも」・・・
 
自分で気づいていないフリをしつつも、ずっと心のどこかで引っかかっていました。
 
 
美大に行っても、投稿を続けていました。周りの友人にはナイショにしていましたが(笑)
たぶん、未だに結果を残せていない自分が恥ずかしかったのだと思います。
 
就職の話が話題に上り始める頃、
 
「もういい加減、自分の実力をきちんと知ろう。」
 
そう思い、東京の出版社に持ち込みをしました。
日帰りで、計3~4社周りました。
 
編集者の方は皆さんとても優しく、丁寧に見て下さいました。
 
そして、知ります。
 
 
「やっぱり私はストーリー作りが致命的」
 
 
分かっていたこと。薄々、気づいていたこと。
それでも、今でもあの時のショックは鮮明に思いだせます。
 
「夢が破れるってこういうことなのか・・」
 
数日間、部屋の隅っこで座って過ごしました。
 
ストーリー作りを頑張ってみたら?と周りの方に励まされたりもしましたが、持ちこんだ原稿が、今までの自分の全部を詰め込んだものだったため、何と言うか・・・、
「また頑張ろう」ではなく、「やり切った。でもダメだった。」感が強かったです。
 
でも、「漫画」から離れてしまっても、何とか絵と繋がっていたいと思いました。
そこから、「イラストレーター」という職業に興味を持ち始めます。
 
 
そうして、数年の時を経て、ご縁をいただき、今の会社に採用された私。
 
冗談みたいですが、今、会社でストーリー漫画を描くことがあります。
 
ある時、「漫画、描けたりする?」とご依頼をいただき、耳を疑いましたが、「漫画が、描けるのか・・」と半ば放心状態の中、描きました。
 
人間は不思議なもので、大好きだったもの、夢中で取り組んだものは身体が覚えているようです。
コマ割りなんて、もう何年ぶりか分からないのに、不思議と描ける。
 
 
本当の漫画家にはなれなかったけれど、夢は破れてしまったけれど、あの頃夢中で描いていた時間は、ムダじゃなかったんだなと。
 
 
ですから、今、辛いことがあっても、叶わないことがあっても、いつか、
「あの時がんばってよかった」 と思えるように、後悔しないように頑張りたいなと思います。
 
 
 
以上、いつもとは少し異なる内容でしたが、私がイラストレーターになる前のお話をさせていただきました^^
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ではでは、また次回に☆