突然ですが、皆さんは「プレゼン」は得意ですか?
私はとっても苦手です(;^_^A
ただ、苦手なりに、経験を積むと、コツみたいなものは蓄積されていきます。
プレゼンの方法はその仕事内容によって異なりますし、いつも同じ方法が正解ということはありません。
プレゼンする相手によっても作戦を変える必要もあります。
本日は、あくまでコツの1つとして、「複数の案を用意する」方法をご紹介します。
会社でイラストの仕事をしていると、自分が作成したイラストについて「プレゼン」しなければいけない機会が必ず出てきます。
プレゼンする相手、つまり「確認者」は上司であったり、イラストを扱うデザイナーであったり、その時々によって異なります。
今回は、具体手に事例を挙げつつ、お伝えします。
【社内プレゼンのコツ】「選択する」と人は満足しやすい
まずは複数の案を準備しよう
今回は、
例)デザイナーに「トースター」のイラストをプレゼンする
を事例にします。
デザイナー<「パン焼きトースターのイラストが1点ほしいです。テイストは、デザイン要素の強い、可愛い方向でお願いします。」
と依頼を受けたとします。
この場合に、私が案を作成する上でまず意識するのは、
「複数の案を作成する」です。
今回はひとまず「A~C案」の計3点のイラストを作成して、見てもらうことにします。
複数の案を作る狙い
私が通したい案が、仮に「A案」だとします。
「じゃあ、まずはA案だけ作成すれば良いのでは?」
と思われる方もいらっしゃると思いますが、案が1つだけしかないと、プレゼンを聞く確認者側としては「選びにくい」と感じます。
1点のみだと、「その案にする・しない」を決めることになるためです。
なんだか、究極の2択を迫られているようで、ちょっと息苦しいですね(;^_^A
例えば、女性が洋服のお店に行って、服を買う場合、お店にワンピース1点しかないと、なかなか買いづらいのではないでしょうか。
例えそのワンピースが素敵だとしても、
「他の洋服も見比べてから買うか決めたいな」と思うのが自然です。
イラストの案が複数あると、
「他の案も見比べてみたい」
そんな確認者の希望を満たすことが出来、まずは安心して見てもらうことが出来ます。
それぞれの案の目的
B案は、A案の羊の身体の色を黒くしたものです。
A案より大人っぽいものを意識しています。
C案は、「捨て案」です。
自分でも「これはナイかな」と思うものを敢えて入れています。色数をわざと多くして、やかましく感じるものを作っています。
「捨て案」を作るのはナゼか?
C案を見せてから、A案・B案を見せて、
「C案は色数が多くて少しやかましく感じました。そのため、A・B案はスッキリ見えるように色数を抑えました」
とプレゼンするためです。
ある程度振り切った、「これはナイ」というものを見せて、決定する案を絞る狙いがあります。
「選択した」と感じてもらうメリット
A案・B案は、正直、もう好みの領域かと思います。
私が「A案」を仮に推していた場合、そのこだわりの強さや理由によって、プレゼンの仕方が変わってきます。
例えば子どもウケを狙う場合、B案の「黒い羊」は大人っぽく感じるかもしれません。
逆に30代の女性を狙うのであれば、B案のほうがニーズがある可能性があります。
そのように、ターゲットによってかわってくる場合は、そこも説明に加えて、プレゼンをします。
逆に、確認者に委ねる場合は、目的に合うものを決めてもらいます。
どちらにしろ、この時点で、確認者が「選択した」事実ができます。
いくつかの案から選択できると、1つの案を見せられて決めるより、満足感・安心感が格段にあがります。
「自分も関わった」、「自分の意見も含まれている」イラストだと感じるためです。
まとめ
今回ご紹介したのは、あくまで1例です。
また、自分が「ナイ」と思った「捨て案」が気に入られることもあります(笑)
そして、案の数よりも、1分でも早く確認してもらうことを優先しなければいけない場合もあります。
そのように、予測のつかないことや、臨機応変さを求めらえる「プレゼン」ですが、ただ、複数の案があるとスムーズに進みやすいことは確かです。
とくに、納期までにあまり期間がない案件などの場合は、1度の打合せで出来るだけ話を進める必要があります。
プレゼンの上達は、「上手いな」と感じる人をマネするのが近道です。
色々なプレゼンの方法を身に付けて、その時々の目的によって、プレゼンの方法を使い分けられると良いですね(^_^)