仕事には「〆切」がつきものですね。
イラストの仕事にも、もちろん〆切があります(;^_^A
今回は、イラストの仕事を受けた場合、どのように〆切と向き合うと良いかお伝えします。
厳しい〆切は「厳しい」と正直に伝える。そこがスタート。
イラストの〆切の決めかた
以前、お伝えしたことがありますが、イラストの〆切はだいたい下記の3パターンで決まります(^_^)
①初めから〆切の日程が決まっている案件を受ける。
②依頼者から希望日を提示され、その上で相談。
③自分で計画を立て、宣言する。
①は基本、決定している期日に間に合わせるようにします。
②、③は、可能な日を自分で伝えます。
「無茶」は避ける。でも「無理」は必要な時がある。
①~③全てに共通して言えることは、「無茶な〆切は設定しない」ということです。
宣言したところで、完成しなければ逆に大変な迷惑をかけるためです
; ̄ロ ̄)!!
ただ、
「無理すること」は、場合によっては必要なときがあります。
3つの中で最も可能性が高いのは、①の、〆切が決まっている案件です。
いつもより早いペースで作業しないと間に合わない〆切を提示された場合、「無茶」な日程でなければ、工夫次第で何とか出来そうか、考えます。
その場合は、あらかじめ依頼者にも「厳しめであること」を伝え、
どの質で完成とするか、はじめにすり合わせしておくことがとても大切です(;^_^A
イラストを描かない依頼者は、依頼する案件が、そのイラストレーターにとってどの程度時間のかかるものかは分かりません。
そのため、そこについてはイラストレーター側がしっかりと舵をとる必要があります。
厳しいものは厳しいと、はじめに伝えることで、依頼者も「検討が必要な案件」だと分かります。
依頼者とすり合わせる点は主に下記3点です。
・今回のイラストで最も大切な点(外せないポイント)
・妥協できる点
・作成から完成までの細かい流れ。(ラフ案をいつ確認し、具体的な作成にいつ入り、修正を見込んで、ひとまずの完成をいつにするか等)
「最も大切な点・妥協できる点」を確認することで、 イラストレーターには、今回のイラストのOKラインが分かります。完成図をイメージすることが出来ます。
同時に、そこを依頼者と共有することが出来ます。
厳しいことを伝えないと起こるリスク
もし、無理をする必要がある「厳しい」案件であるということを、見栄などによって依頼者に伝えられずに作成を進めてしまった場合は、依頼者が下記のように捉えるリスクがあります
Σ( ̄⊥ ̄lll)
・希望は全て通ると思う。(妥協が必要な点が出ると思わない)
・余裕のある案件だと思うため、打合せ・確認などが頻繁に必要になると思わない。
依頼者がこう捉えてしまうと怖いところは、
認識のズレによって起こる、打合せでのズレです。
余裕があると思っているため、依頼者は「最も大切なポイント」以外のところも、注目して確認します。
余裕がないと知っていたら後回しにする部分も、はじめから同じ重要度で確認してしまうんです。
そうすると、当然、スピードはあがりません。
また、早く進める必要があるため、本来であれば打合せが頻繁に必要になりますが、依頼者がなかなか捕まらない、といった事態が起こる可能性もあります。
ズレを防ぐには、自分の制作スピードをしっかり把握し、依頼者に正直に伝えることです。
依頼者が信頼するのは、決して、どんな案件も「余裕で出来ます!」と答えてくれるイラストレーターではありません。
自分の力量をきちっと把握していて、案件の内容によって正直な考えを伝え、その中でもどんな工夫が出来るか、考えることが出来るイラストレーターです。
私は恥ずかしながら、自分が見栄っぱりだと自覚しているため、いつも自分に言い聞かせています(;^_^A