雇われイラストレーターの奮闘日記

中小企業所属イラストレーター、10年目に突入!イラストを描く仕事に就きたい方、転職したい方に少しでも参考になる情報を発信していきたいと思います☆

芸術家はいらない??「企業で働くイラストレーター」とは

さて、今回は、「企業で働くイラストレーター」について少しお話ししたいと思います。

 

あくまで、12年間の仕事を通じて私が感じてきたことが軸になります。

 

会社の規模によってもイラストレーターの立ち位置はかなり変わってくると思いますので、あくまで参考までに^^;

 

 

さて、「企業に属するイラストレーター」とは・・・?

私は「ある自覚」が始まりでした。

 

 

「イラストレーター」のスタートは「お金を頂いている」という自覚から

 

私が今の会社に入社してすぐに先輩にアドバイスいただいたのは、「うちの会社に『芸術家』はいらないよ。」という言葉でした。

 

大学までずっと自分の好きなイラストを描いてきましたが、それは「仕事で描くイラスト」とは全くの別物。

 

会社では、お給料を頂いてイラストを描きます。

 

お金をいただいてイラストを描くということは、作品に対して、自分の満足度だけを追及することが許された今までの感覚から、完全に頭を切り替える必要があります。

 

仕事でイラスト1点を制作するということは、

 

自分が制作にかけた時間(人件費)=その1点のイラストの金額

 

になります。

つまり、その1点のイラストは、どの程度の時間(金額)をかけるのが最適なものか、常に考えて取り組む必要があります。

 

「自分が制作にかける時間には常に人件費が発生している」

よく考えると当然のことなのですが、私は、その自覚を持つことが、「企業に所属するイラストレーター」のスタートでした。

 

求められるスキル 

 

続いて、求められるスキルについてザックリとお伝えします。

(挙げ始めるとキリがないので^^;)

  

・依頼者の要望を汲み取る能力

・スピード

・修正等が発生した時の柔軟な対応力

・提案力

・様々な依頼に応えられる「描く力のベース」

 

 

この中で私が最も大切だと感じているのが「依頼者の要望を汲み取る能力」です。

仕事は「依頼してくれる方」がいて、初めて生まれます。

依頼者は、何を求めているのか。ここをしっかり掴むことがたいへん重要です!

 

 

【依頼者は、何を求めているのか】

つまり、「何を目的としたイラストなのか」

 →例:・見た人を惹きつけるアイキャッチの要素として欲しい。

    ・文章を読んでほしいので、あくまで主張しすぎず、且つ賑やかしになるものが欲しい。

    ・商品の金額に納得してもらえる高級感をイラストで出したい。

 

 

要望は、仕事によって本当にさまざま。

そのため、依頼者の意図を汲み取ることから仕事がスタートします。

 

依頼者の意図を汲み取れずに制作したイラストは、それがどんなに可愛いイラストでも、質の高いイラストでも、そんなことは一切関係がありません。

 

依頼者にとっては全く検討はずれの「使うことの出来ないモノ」。

 

イラストレーターは、依頼者の要望を満たして、また、期待値以上のイラストを仕上げて、初めて「仕事をした」と言えます。

 

 

 

 

本当にザックリですが、「企業で働くイラストレーター」について簡単にお話しいたしました。

※「求められるスキル」については、フリーランスの場合でも当てはまることが多いと思います。

 

今後も、現場で感じる様々なことをお話ししていきたいと思っています。

まずは導入でした^^

 

それでは、また次回に☆