雇われイラストレーターの奮闘日記

中小企業所属イラストレーター、10年目に突入!イラストを描く仕事に就きたい方、転職したい方に少しでも参考になる情報を発信していきたいと思います☆

「早いだけで価値がある」人に喜ばれる仕事

いつもありがとうございます。シロキ マクです(*^^*)

 

本日は、仕事の進め方について影響を受けた、「上司の一言」を取り上げてお話ししたいと思います。

 

まだ私が入社1~2年くらいの頃でしょうか。 

〆切を守れずに四苦八苦していた頃です(;^_^A

詳細は下記の記事 ↓

 

その日は、Aさんから依頼された仕事をしていました。

依頼内容:

「WEBページのデザインを一新したい。その全ページそれぞれに入れる、アイキャッチ画像を作ってほしい。」

 

私は気合充分。

「良いものを作りたい!依頼者に喜んでほしい!」と意気込んでいました。

朝の出社後すぐに依頼を受けたため、その日はまず、全てのページのラフ案(紙に鉛筆でイメージを描く)を描く予定にしていました。そして、次の日にAさんに見せようと考えていました。

 

夕方頃でしょうか。

部署の上司がトコトコとやってきました。

 

上司<「そのラフ案の作業、いつまでする予定?」

私<「今日1日、全てのページのラフを描いて、明日Aさんに見ていただく予定です。」

 

上司<「そう。ぼくなら、依頼を受けて1時間以内に見せにいってるよ。」

 

(え・・・)

固まる私。

 

上司<「依頼をした人は、初めから全ページのラフ案なんて求めてない。

まずは1ページで充分。それなら1時間もかからない。

 

自分が依頼者ならどう思うか想像してみて。

全体のラフ案を見せられて、そもそも方向性が求めているものじゃなかったら、

「なんでもっと早い段階で見せにきてくれないのか」と思うでしょう。

 

1時間ならひっくり返ってもまだ取り返せる。方向性をそこで詰めることもできる。

まだ1ページだけのラフなら、色々な希望も気楽に伝えやすい。

依頼者は安心して任せられると感じる。

 

あのね。仕事は早いだけで価値があるんだよ。

 

 

 私は、

「依頼者に喜んでほしい」と思っていました。

でもそこには、「初めからOKをもらえる、完璧なものを提出したい」という自分の気持ちがコッソリ隠れていました。

 

上司は、

依頼者の希望に出来る限り寄り添うイラストにすること、そのためにはどう進めるべきか、を考えていました。

 

 

 無意識に、依頼者よりも自分の気持ちを大切にしていた私。

 今でも教訓にしている一言です(ノ_・。)